アクは抜かずに悪を出そう
平安時代の宮廷では薬として食されていたゴボウ。
食物繊維(リグニン、イヌリン、セルロース、ヘミセルロース等)、カリウムの含有が多く、アルギニンも含まれているそうです。
その豊富な食物繊維の働きで整腸作用が活発になり、コレステロールを抑制して、便秘や動脈硬化の予防に効果があるのだそう。
リグニンには解毒作用があり、発ガン物質を無毒化し排泄するので大腸ガンに、イヌリンは腎臓の働きを高め利尿作用の促進に、アルギニンは性ホルモンの分泌を助ける働
きがあるそうです。
リグニンは切り口から出る為、切り口が広い"ささがき"にして使うのが効果的。
また、アクは抜いても抜かなくても味に変化はないそうで、茶色になるのは、ゴボウに含まれているポリフェノールが溶け出しているからだとか。
アク抜きすると、カルシウム・カリウム・アミノ酸などの大事な栄養分が溶け出てし
まうので、栄養的な面からみると、アク抜きはしない方が良いのだそうですよ。
=2005年11月掲載=