味が良いから「あじ(鯵)」…
下手な駄洒落のようですが、かの新井白石(江戸時代中期の政治家で儒学者)が書いた『東雅(とうが)』という語源辞典の中で、「或人の説く鰺とは味也、其の味の美をいふなりといへり」と書いているそうです。
これから夏に向けて旬を迎え、青背の割にはクセがなく、縄文の昔から愛されてきた魚だそうで、 日本人が鯵好きなのは、イノシン酸とグルタミン酸といった二大旨味成分が入っているからではないかと言われているらしいです。
鯖や秋刀魚よりもタウリンが豊富で、コレステロールを抑え、動脈硬化を予防する働きがあり、他にも、ビタミンA・B・Eとカルシウム、カリウムといった栄養素がバランスよく含まれているため、健康維持や美肌に効果が。
特に、カルシウムとビタミンB1を同時に摂取できるため、イライラが抑えられ、ストレスの軽減が期待でき、カリウムは余分な塩分を排出してくれるため、高血圧症の予防にもなるそうです。
=2012年7月HPに掲載=